2024年10月17日時点での分析です。
記事閲覧時とは結論が異なる場合があります。
ユミルリンクが10月16日に初配当を発表しました。
ユミルリンクの配当利回りや業績を確認し、投資対象としてどうなのか見ていきます。
10月17日時点では配当利回り4.12%だが、記念配が多い
発表前の株価が1240円でしたが、取引時間中に発表されて一時1490円まで高騰しました。
10月17日終値時点では1286円と元の値段に戻りつつあります。
発表された配当金は1株につき53円となっており、配当利回りは4.12%です。
しかし、設立25周年の記念配が37円で通常配当は16円です。
通常配当での利回りは1.24%ですので、高配当とは言えません。
配当性向は15%を目安にすると発表されていますので、
来期は記念配当がなくなるのは既定路線でしょう。
業績は堅調、今後の成長に期待
業績の確認の前に事業内容を確認しておきます。
ユミルリンクの事業内容は下記の通りです。
・メッセージソリューション事業
※ユミルリンクのホームページの事業内容を参照
ちょっとよくわからないので四季報を確認すると、メール配信システムを提供とのことです。
メール配信、SMS配信、アンケート、安否確認などによるコミュニケーション活動を支援する会社のようです。
また、阪急阪神HDの子会社です。
売上は順調に増加、ROEも安定して高い
過去の業績を確認していきます。
業績確認に使用するサイトはIRBANKです。
※以降の画像はIRBANKのものです。
売上は毎年右肩上がりに上昇しており、ROEは16%以上を維持しています。
本業は順調で利益率も申し分なく、販管費率も減少傾向と問題なさそうです。
財務も健全で問題なし
続いて財務状況を確認します。
各項目すべて右肩上がりで文句なしの健全経営です。
特に言うこともありません。
営業キャッシュフロー、現金等は共に右肩上がり
次はキャッシュフローを確認します。
営業キャッシュフロー、現金共に毎年増加しており、
ここからも本業が順調そうなのが分かります。
2021年に大きく現金等が増加しており、これが今回の初配当に繋がったのかもしれません。
配当推移に関しては今回が初配当なので、飛ばしてまとめに入ります。
まとめ:高配当株とは言い難いが今後の成長は期待できそう
初配当に記念配がついて今期の配当利回りは4.12%ですが、
来期以降の配当利回りは1%前後と思われるため、高配当株としては投資対象外になります。
ただ業績を確認する限りは売上、利益ともに順調に成長しており、今後の成長も期待できそうです。
決算説明資料を確認したところ、月額サービス料による売り上げが95%と高水準であり、
解約率が0.48%と低水準のストックビジネスがメインのようです。
PERが11.7倍、PBRが1.90倍と同業他社と比べて割安な部類には入るので、
成長株としての購入はアリかもしれません。
ただ、時価総額50億の小型株で過去の出来高も200~500株、多くて2000株など出来高が少なく、
購入も売却も難しい銘柄であることは注意しないといけません。
個人的には高配当株ではないので、投資は行いません。
今期は4%を超えていますが、今期だけの保有も行いません。
出来高が少ないことからも売却も難しいですし、
そもそも高配当株は長期保有できる銘柄を購入したいので、来期以降の配当利回りも重要だからです。
今後も長期保有できる高配当の株を見つけて投資をしていきたいと思います。
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