避けるべき高配当銘柄

株式投資

高配当株投資であるからには配当利回りが高い銘柄に投資する必要があります。
しかし、配当利回りが高ければどの銘柄でもいいかというとそうではありません。
避けるべき高配当銘柄というものが存在します。

・配当性向が高すぎる
・業績が不安定
・過去の配当で減配や無配がある

購入時に細かくみる項目はありますが、簡単に見分ける方法として上記3つがあります。
1つずつ見ていきます。

配当性向が高すぎる

まずは配当利回りと配当性向の違いを説明します。
配当利回りは株価に対していくら配当金が払われるかで求めることができます。
1株100円の時に1株に対して5円の配当が出ていれば配当利回り5%です。

配当性向は会社の純利益のうちいくらを配当として払っているかで求めることができます。
純利益が1億円の時に配当として2,000万円を支払っている場合は配当性向20%です。

配当性向が高いということは利益の多くを株主に還元しており、いい会社のように思えますが、
なぜ、配当性向が高すぎるとだめなのか。
問題は「高すぎる」という点です。

会社によっては配当性向が80%とか90%場合によっては100%を超えている場合があります。
この場合、利益のほとんどが残りません。
将来に対する蓄えができないということです。

家庭で例えるなら年間の貯金額が少なく、冷蔵庫やPCなどの大きな出費をすると
すぐに貯金が底をつく状態ですね。
配当性向100%の場合、年間の貯金額は0です。
となると、何か思わぬ出費がでると借金することになります。

配当性向100%の維持を標榜している会社もあります。
毎年増益するのであれば配当金が上昇することになりますが、
減益や赤字になると減配、無配になるということです。

高配当株投資の目的は安定した配当金の受け取りですので、
こういった減配、無配リスクの高い銘柄は避けるべきです。

業績が不安定

年によって業績が大きく上下するような企業も避けた方がいい投資先です。
企業側でコントロールが難しい要因で業績が大きく変動する業界がありますので、
そういった業界に属する企業は要注意です。

いわゆる景気敏感株と言われる銘柄群です。
海運、非鉄金属、鉱業などが該当します。
中には業績が安定しており、配当も安定して出している企業もありますが、
よく吟味して投資する必要があります。

高配当株だから、最近の業績がいいからといって飛びついて購入するのはやめたほうがいいです。
どの企業に投資する場合も言えますが、業績などをよく調べてから投資しましょう。

過去の配当で減配や無配がある

こちらは基本ですね。
配当を開始してから減配や無配がある企業は投資先としては避けた方がいいです。

ただし
ほかの条件に問題がない場合はその限りではありません。

業績が安定しており、近年の売り上げ、利益が上昇基調であるなど買いの条件に合う場合は
配当方針がどうなっているのかを確認しましょう。

「安定した配当を継続して実施」
「配当額の増額を目指す」
「累進配当」

などの記載があれば投資候補としてもいいかもしれません。
減配や無配の年以降に配当方針の変更・配当政策の変更などの名称で
IR情報がでているか確認しましょう。

まとめ

とうことで避けるべき高配当銘柄を見ていきました。
たとえ高配当であってもなんでも投資対象にはせずに下記のような銘柄は避ける方が無難です。

・配当性向が高すぎる
・業績が不安定
・過去の配当で減配や無配がある

高配当株投資をするのであれば、安定して配当を出してくれる企業を選んで投資していきましょう。
それが精神の安定にも不労所得の安定にも繋がります。

減配・無配のリスクが少なく、逆に増益・増配の可能性がある企業に投資すれば、
配当金の増加や株価の下支えにもなりますので、そういう企業を選びたいですね。

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