高配当株の売り時

株式投資

高配当株投資は配当金を受け取って不労所得を得る方法です。
配当金を受け取り続けるのが目的なので、できれば売らずに保有し続けたいですが、
売却を考えるタイミングがあります。
今回は高配当株の売却を考えるタイミングを確認していきます。

・減配、無配
・購入時の決め手が崩れる
・不正・不祥事が発覚
・よりよい投資先が見つかる
・大幅な値上がり

上記のようなことが起きた際が売却を考えるタイミングです。
個別に確認していきます。

減配、無配

安定した配当金を得ることが高配当株投資の目的のため、
減配、無配にならない銘柄を購入するのが基本ですが、
購入した銘柄が減配、無配になることはどうしてもあります。
投資している企業から減配、無配のIRが出た時が売却を考えるタイミングです。

減配になった場合、IR情報に減配に至った経緯が記載されているはずなので、
内容をよく確認し、一時的な減配なのか、継続して配当が減りそうなのかを確認しましょう。
一時的な減配で来期以降は配当金が戻りそうな場合は、継続保有を検討してもいいと思います。

無配に関しては基本的に売却でいいかと思いますが、
後述する購入時の決め手が継続していれば保有するかの検討を行ってもいいと思います。

購入時の決め手が崩れる

投資先を決める際には何か決め手があったはずです。
会社自体の成長性や業界として考えた場合の成長性、売り上げに対する利益率の良さだったり、
会社の経営方針や中期経営計画が堅実で実現性が高いといったものから、
業績、配当利回り、配当性向などのバランスがいいからといった全体を見てなど、
何かしたこの銘柄に投資したいと思って購入し、保有していると思います。

こういったこの会社に投資したいと思った決め手が崩れた場合が2つ目の売却を考えるタイミングです。

会社の成長性を期待して投資した銘柄の成長率が鈍化して会社予想を下回ったり、
業績が安定していることに魅力を感じて投資したのに、
同業他社にシェアを奪われて業績が低迷したりなどの購入時の決め手が崩れた際は
売却を考えるタイミングです。

企業も対策をIR情報として発信するかと思いますので、
そちらの情報を加味して売却するのか保有を継続するのかを検討しましょう。

不正・不祥事が発覚

会社ぐるみの不正・不祥事が発覚した場合はすぐに売却しましょう。
これは売却するかどうか考えるのではなく、すぐに売却するのが無難だと思っています。
会社ぐるみの場合は株価の下落、業績の低迷は避けられません。
粉飾決済の恐れもあるので、減配・無配どころか上場廃止も考えられるためです。

会社側が被害者の場合、例えば社員が会社の金を横領・着服していたなどの場合は
会社側が被害者となり一時的に株価、業績に影響があったとしても長期で見れば問題ありません。

自社製品の一部に不具合が起きた場合などは規模の大きさによります。
一部の商品で一部の製造工場であれば、多少影響はあれど、問題ないことがほとんどですが、
大半の商品、すべて製造工場などであれば、製品の品質管理が杜撰であることになるので、
業績への影響は大きく、配当金にも影響が出る可能性が高まります。

より良い投資先が見つかる。

保有中の銘柄よりもいい投資先を見つけた場合も売却を考えるタイミングです。
買いたい銘柄を買いたいだけ買える資金があるのであれば別ですが、
限られた資金で投資を行うのであればより良い銘柄を保有すべきです。

現在保有中の銘柄を精査して入れ替えてもいいと思える銘柄があれば、
どんどんよりよい銘柄に切り替えていきましょう。
ただし、売買時に手数料がかかる場合は
入れ替えのやり過ぎで配当金以上に手数料を払わないように気を付けましょう。

大幅な値上がり

保有株が大幅な値上がりをした場合も売却を考えるタイミングです。
特に短い期間で2倍や3倍になった場合は売却してもいいかもしれません。

長い期間をかけて2倍、3倍になった場合は業績に裏打ちされた上昇の場合が多く、
株価の上昇とともに増配されることも多いです。
しかし、短期で2倍、3倍の値上がりの場合は業績を伴っていない場合が多いので、
売却してほかの優待株を購入することを検討してもいいでしょう。

まとめ

今回は高配当株を売ることを考えるタイミングに関して確認しました。
売らないことを基本とする投資法ですが、下記のような場合には売ることを検討する必要があります。

・減配、無配
・購入時の決め手が崩れる
・不正・不祥事が発覚
・よりよい投資先が見つかる
・大幅な値上がり

会社ぐるみの不正・不祥事が発覚した場合には即売却を推奨します。
大事なお金を不正を行う会社に預けてはいけません。
不正発覚の暴落によって含み損になっても即売却することでそれ以上の損失を防ぎましょう。
たとえその後に反発したとしても別の不正が発覚してもおかしくありません。
会社ぐるみの不正を行った会社には二度と投資しないくらいでいいと思います。

売ることを考えるような状況にならないのが一番ですが、
購入時にいくら検討しても完全に防ぐことはできません。
保有銘柄に関してはこうなったら売却するという基準を設けて定期的に確認するといいと思います。

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