2024年10月31日時点での分析です。
記事閲覧時とは結論が異なる場合があります。
サカイ引越センターが配当方針の変更を発表しました。
また、配当金の増額(増配)もあわせて発表しています。
配当方針の変更内容とともに配当利回り、高配当株として投資対象となるか確認していきます。
10月31日時点では配当利回り2.98%だが優待もある
配当方針は「連結配当性向 35%以上を目安に、安定した配当を継続的に行う」に変更となりました。
変更前は具体的な配当性向の記載はありませんでした。
また、変更理由が「株主の皆様への利益還元の更なる充実を図る為」ですので、
以降も安定した配当が期待できそうです。
発表日の10月31日時点では株価2479円、年間配当は74円なので配当利回りは2.98%です。
高配当株の条件としては少し足りませんが、サカイ引越センターは株主優待も導入しています。
株主優待として100株以上299株以下の場合は「米5Kg」「QUOカード2000円分」「寄付」の内1つを選択できます。
300株以上は上記の優待が年2回になります。
例えば100株購入してQUOカード2000円分を選択した場合、
優待込みの配当利回りは3.79%となるので、100株限定で高配当株としてもいいかもしれません。
業績は堅調に推移、業界首位なので今後も安定か
業績の前に事業内容の確認ですが、社名からわかる通りメインは引っ越し業です。
・引っ越し業
・電気工事
・リユース事業
など
引っ越し業のほかにも上記のように電気工事、リユース事業などを行っており、
多角経営を進めているようです。
見た感じ引っ越しに関連する事業を行っておりメインの引っ越し業との相乗効果が期待できそうです。
売上は順調に増加、ROEも10%付近を維持
過去の業績を確認していきます。
業績確認に使用するサイトはIRBANKです。
※以降の画像はIRBANKのものです。
売り上げは毎年順調に増加しており、ROEも10%付近を維持しています。
ROE10%以上が優秀と言われていますので、十分なROEだと判断してもいいでしょう。
負債比率も低く、財務も健全
続いて財務状況を確認します。
自己資本比率は70%以上と非常に優秀で、
有利子負債は30~50億付近を推移していますが、比率としては小さく、問題ありません。
営業キャッシュフロー、現金等も順調に増加
続いてキャッシュフロー関係を見ていきます。
営業キャッシュフロー、現金ともに毎年増加しています。
また、フリーキャッシュフローでも黒字を出しており資金の使い方が上手に見えます。
M&Aに関しても意欲があるようなので、
現金等が増えているのはM&A資金の確保という側面もありそうです。
8期連続増配中
最後に配当推移を確認します。
今回の配当方針の変更と一緒に発表された増配により、年間配当が74となったため、
8期連続の増配となっています。
※画像の25/03の配当金55は増配発表前の金額です。
配当を開始してから減配をしたことがなく、配当性向も30%以下を維持していたことから、
今後も減配リスクは少なく、配当方針の変更により増配の期待が高くなったように思えます。
まとめ:ぎりぎり高配当ではないが、今後の増配に期待できそう
今回の配当方針変更によって増配となり、配当利回りは現時点で2.98%です。
ぎりぎり高配当株の利回りには足りませんが、業績は順調で今後の成長にも期待できそうです。
配当性向35%以上と明確になったため、企業が成長すれば増配がついてくる状態になりました。
M&Aにも意欲があるとのことなので今後の成長に期待して、
今の内に購入しておくのはアリな気がします。
個人的には100株であれば優待を含めた利回りで3.79%という個人的な目標利回り3.8%付近なので、
投資の対象として監視しておこうと思います。
とりあえずはすぐに購入することはなく、来年の新NISA枠で購入ができるようになった時点で
再度株価と利回りを確認してから購入するか検討したいと思います。
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