プラップジャパンが累進配当を導入、投資対象としてアリ?

アイキャッチ 銘柄分析

2024年10月16日時点での分析です。
記事閲覧時とは結論が異なる場合があります。

プラップジャパンが10月15日に累進配当の導入を発表しました。
プラップジャパンは配当の維持・増配を続けてきた企業ですが、
今回の発表により明確に累進配当導入企業となり、減配・無配の心配がほぼなくなりました。

高配当株投資の投資先として優良企業なのか確認していきます。

10月16日の朝時点では配当利回り4.40%

10月16日の市場が開く前の時点では株価が908円となっています。
配当金が1株につき40円のため、配当利回りは4.40%です。

一般的に言われる高配当株の配当利回り3%を超えているので、
高配当株の投資対象としては問題なさそうです。
また、株主優待は導入されていません。

業績はどうなのか確認していきます。

業績は基本問題なしだが、懸念点がある

業績の確認の前に事業内容を確認しておきます。
プラップジャパンの事業内容は下記の通りです。

・広報、PRの支援
・コンサルティング業務

いわゆるコンサルタント企業で顧客にアドバイスをして経営などの改善を図る業務を行っているようです。
また、海外事業も行っており外資系企業に強くM&Aにも意欲的らしいです。
※会社四季報から抜粋

売上は堅調だが、利益率が低い

過去の業績を確認していきます。
業績確認に使用するサイトはIRBANKです。
※以降の画像はIRBANKのものです。

売上は毎年右肩上がりとまではいっていませんが、堅調に推移しており、
今後も安定した売り上げが見込めそうです。

ただし、ROE、ROAという資本に対する利益率が2019年以降減少しており気になる点です。
2023年に改善が見られますが、2024年予想の営利率を見る限り
2024年も2023年と同程度の可能性があります。

また、原価率が下がっている代わりに販管費率が上がっており、そこも気になる点です。

財務は優秀で問題なし

次は財務状況を確認します。

財務に関しては各項目で右肩上がりに増えており、
自己資本比率も70%以上を推移していますので、健全経営を行っているようです。

2020年から負債を抱えていますが、負債比率が1%以下と気にする必要はないですね。
財務状況は問題なしとしていいでしょう。

営業キャッシュフローは毎年黒字、現金等も順調に増加

続いてキャッシュフロー関連を確認します。

営業キャッシュフローは毎年黒字となっており、本業は順調のようです。
現金等に関しても順調に増えており、こちらも問題なさそうです。

現金等に関しては10月15日に発表された2025~2027の中期経営計画からM&Aに20億円、
新規事業開発に10億円を使用する投資計画が出ており、そちらを見据えたものと思われます。
成功する保証はありませんが、企業を大きくしようとする熱意は感じられるので個人的には好感が持てます。

減配はないが無理して配当を出していた時期がある

最後に配当の推移を確認していきます。

配当に関しては前述した通り初配当以降減配・無配になったことはありません。
しかし、配当性向が100%を超える場合でも出していたようです。
累進配当を正式導入したので、今後も配当性向100%を超えて出す可能性があることは注意が必要です。

まとめ:懸念点はあるが投資対象として考慮の余地あり

配当利回りは2024年10月16日時点で4.40%と高配当株として申し分ありませんが、
資本に対する利益率が低く、販管費が増加傾向にあるなど懸念点があります。

個人的な結論としては懸念点があるので、
現時点では投資対象として監視するくらいにとどめようかと思います。
プラップジャパンの配当の権利落ち日は8月末ですので、急いで購入する必要はありません。

株価も下落基調ですので、もう少し配当利回りが良くなったり、
業績の推移などを見つつ利益率の改善やプラス材料があるようであれば、購入するかもしれません。

プラップジャパンは10月15日に2025~2027の中期経営計画を発表していますので、
そちらを確認して実現可能性が高そうと判断できれば投資するなど臨機応変に対応できればと思います。

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