高配当株も分散しよう

株式投資

どの投資についても言えることですが、分散投資は重要です。
高配当株であれば高い利回りの企業に集中投資すれば多くの配当金を受け取ることができます。
しかし、ほかの投資と同じように集中投資をするとリスクが大きくなってしまいます。

減配・無配の影響が大きい

高配当株で集中投資をしてしまうと減配・無配した際の影響が大きすぎます。

例えば1,000万円を配当利回り5%の1社のみに投資していた場合
 年間配当金:1,000×0.05=50万
1年間に50万円の配当金が得られますが、4%に減配した場合は40万円になります。
1社に集中投資していた場合は10万円の減少です。
これを100万円ずつ10社に分けており、それぞれが5%の利回りの場合、
1社が4%に減配しても減少額は10分の1なので1万円ですみます。

このように集中投資を行うと受け取る配当金の割合が偏ってしまうため、
減配の影響が大きくでてしまいます。
安定した配当金を得るためにも分散投資をしましょう。

無配については1社に集中投資していた場合、一気に年間配当が0になります。
減配・無配をする会社にそもそも投資しない!
累進配当を採用している銘柄に投資するので減配・無配の心配はない!
と思う方は次を見てみましょう。

値下がりの影響が大きい

1社集中投資の場合に投資先が値下がりした場合はそのまま資産の目減りにつながります。
例えば1,000万を1社に投資しており10%値下がりすると、
資産が900万に100万目減りすることになります。

配当金をもらい続けるから、売らないから問題ないと思うかもしれませんが、
株価下落の原因が会社の不正・不祥事や粉飾決済だった場合はどうでしょうか。
業績の悪化による減配・無配、上場廃止にまでつながるかもしれません。

株価の値下がりによる資産の低下は保有株の入れ替えにも悪影響を及ぼします。
よりよい銘柄を見つけた際に保有株との入れ替えを検討しますが、
その際に大きく値下がりしていると心理的にも売却しにくくなってしまいます。
分散投資をしていることで心理的余裕も生まれますので、分散投資を心がけましょう。

分散投資の仕方

では、分散投資はどのようにすればいいのかですが、
業種(セクター)を偏らせないように投資しましょう。

例えば、三菱商事、住友商事、三井物産や伊藤忠商事などは卸売業に属しています。
〇〇銀行や〇〇ファイナンシャルグループとつく企業は銀行業に属しています。
ほかにも鉄鋼業や通信、機械、不動産と現在33種類の業種に分けられています。

33業種すべてに分散する必要はありませんが、できるだけ業種は分散させた方が無難です。
同じ業種の銘柄は同じような値動きをすることが多いからです。

業種を分散して投資していると、こっちの業種は上がっていて、
こっちの業種は下がっているというのが分かってきます。
これが分かってくると、下がっている業種の中から配当利回りが高くなった銘柄を探したり、
目を付けていた銘柄の購入タイミングを計ったりすることもできるようになります。
リスクの分散という意味だけではなく、
業種ごとのトレンドを見れるという意味でも分散投資はした方がいいと思っています。

まとめ

今回は高配当株投資の分散投資に関して確認しました。
分散投資をしない場合のリスクは下記です。

・減配・無配の影響が大きい
・値下がりの影響が大きい

投資の世界には「卵は一つのカゴに盛るな」という格言がありますが、理由がこれですね。
カゴが1つであればそのカゴを落としたらどうなるか。
大抵の卵が潰れてしまいます。
しかし、10個のカゴに分けて入れていれば、1つのカゴが落ちても残り9つのカゴの卵は無事です。
高配当株投資でも業種を分散して投資することで1回のダメージで致命傷にならないようにしましょう。

個人的には投資金額にもよりますが、
10銘柄~20銘柄、多くても30銘柄程度に分散しようと思っています。
あまりにも分散しすぎると投資先が成長して株価が上昇した場合の値上がり益が少なくなるからです。

大きくダメージを受けない程度に分散しつつも、
大きく上昇すれば値上がり益もそこそこ狙える程度の分散を探っていきたいです。

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