高配当株の投資条件

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今回は高配当株の投資条件に関して記載していきます。
あくまで個人的に設けている投資条件ですので、
これさえクリアしていれば間違いない、絶対大丈夫というわけではありません。
その点はご留意ください。

・配当利回りが3.8%以上
・売上が右肩上がり
・EPSが右肩上がり
・自己資本比率が30%以上
・営業CFが毎年黒字
・現金等(現金同等物)が右肩上がり
・配当性向が50%未満
・過去に無配や減配していない
 (過去に無配や減配していても近年累進配当や最低配当金に方針転換している場合は別)

上記8項目を確認しています。
すべての項目をクリアしないと投資しないわけではありませんが、
クリア項目が多ければ多いほどリスクが低いと思っています。

配当利回りが3.8%以上

一般的に高配当株といえば配当利回り3%以上と言われています。
しかしNISA枠以外で購入すると、3%の配当利回りの企業に投資しても税金が約20%かかりますので、
実際の利回りは2.4%となってしまいます。

税金考慮後の配当利回りが3%を超えるようにするには、
配当利回りが3.75%必要です。
購入時の手数料や購入価格のずれを考慮して3.8%以上のものを目安にしています。

売上が右肩上がり

決算資料などで記載されている売上、売上高は本業の商品やサービスでの売り上げの総額です。
売上が右肩上がりということは、本業での需要が伸び続けているという証拠ですので、
業績が安定しており、成長も期待できるということになります。

EPSが右肩上がり

EPSとは1株当たり純利益のことです。

簡単に言うとお金を使ってどのくらいのお金を稼げたかという数値です。
この数値が右肩上がりということは、
使ったお金が同じでも前より多くのお金を稼ぎだしているということになります。

つまり年を経るごとに資金効率がよくなっているということです。
お金の使い方が下手な企業より上手な企業のほうがいいですね。

自己資本比率が30%以上

自己資本比率とは総資本のうち純資産(新株予約権を除く)の占める割合を言い、
自己資本に依存している割合を示すものです。

簡単に言うとこの割合が高ければ負債が少なく、低ければ負債が多いということです。
負債が多いということは倒産リスクも高くなってくるので、
自己資本比率が高い方が良い投資先ということになります。

ちなみに銀行は自己資本比率が低い業界で自己資本比率が1桁とかはざらにあります。
業界によって自己資本比率の高い低いはありますので、
あくまで一般的な目安として30%以上にしています。

営業CFが毎年黒字

営業CF(キャッシュフロー)が毎年黒字ということは本業で利益がでていることになります。
本業が順調で安定感のある企業に投資したほうが安定した配当の受け取りができますので、
営業CFが毎年黒字の会社かどうかチェックを行っています。

現金等(現金同等物)が右肩上がり

現金等(現金同等物)とは現金やすぐに換金ができて使用できる資金です。
これが多いと何か起きても借金せずにすぐに対応ができます。
右肩上がりということは毎年蓄えができているということになるので、
企業の財務健全性を測る項目としてチェックしています。

配当性向が50%未満

配当性向が高すぎると企業の蓄えができずに成長に向けた投資が行いにくい状態になります。
また、純利益が下がった場合の無配・減配リスクが高くなってしまいます。
無配・減配リスクが低く、成長を続ける企業への投資を行いたいので、
配当性向は50%未満の企業を基準としています。

過去に無配や減配していない

過去に無配や減配を行っている企業は今後も業績次第で無配・減配を行う可能性が高いです。
安定した配当を受け取るためにはこういった企業は避けた方が無難です。
ただし、過去に減配・無配を行っていても
それ以降に累進配当や最低配当金の設定など、配当方針の変更を行っている場合は例外になります。

累進配当は現在の配当を維持または増配する政策なので現在の配当金を確認する必要はありませんが、
最低配当金は現在の配当金と同じ金額かどうかを確認しています。
最低配当金と現在の配当金が同じであれば減配リスクがほとんどなくなるからです。

まとめ

個人的に設定している高配当株の投資条件を確認しました。
投資する際には下記8点について確認しています。

・配当利回りが3.8%以上
・売上が右肩上がり
・EPSが右肩上がり
・自己資本比率が30%以上
・営業CFが毎年黒字
・現金等(現金同等物)が右肩上がり
・配当性向が50%未満
・過去に無配や減配していない
 (過去に無配や減配していても近年累進配当や最低配当金に方針転換している場合は別)

すべてをクリアしているほどリスクが低いと考えていますが、
自己資本比率などは業界によって基準が異なるので、その辺は臨機応変に対応しています。

また、上記以外にも企業が公開している中期経営計画や事業内容による成長性などを確認して
独自のチェック項目を追加するとよりよい企業に投資できるかと思います。

安定した配当収入を得るために企業のチェックを怠らないようにしましょう。

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