配当金の受け取り方法

株式投資

配当金の受け取り方法には実は下記の4種類があります。
NISA枠で購入した銘柄の配当金を受け取る際、受け取り方法によっては税金がかかってしまいます。

配当金の受け取り方法
・株式数比例配分方式
・登録配当金受領口座方式
・単純取次ぎ方式
・配当金領収証方式

それぞれの受け取り方法に関して確認していきましょう。

株式数比例配分方式

まずは株式比例配分方式についてです。
株式数比例配分方式はすべての銘柄について、証券会社を通じて配当金を受け取る方式です。
配当金は株を所有している証券会社の口座に振り込まれるってことですね。
配当金を受け取りが行われると口座残高が増えるので、そのまま再投資に使用することができます。
配当金再投資を念頭に置いている人は配当金の受け取り方法をこの方式にしておきましょう。

複数の証券会社で同じ銘柄を購入している場合は下記の例のように振り込まれます。


A、Bの証券口座で同じT社を下記のように購入しているとします。
※前提条件:T社の株は1株につき5円の配当を行っている

証券会社A:T社の株を1000株保有 配当金:5,000円
証券会社B:T社の株を2000株保有 配当金:10,000円

この場合は証券会社Aに5,000円、証券会社Bに10,000円がそれぞれ振り込まれます。
どちらか1社にまとめて振り込まれることはありません。

注意点としては複数の証券口座を使用している場合、1社で株式数比例配分方式を選択すると、
ほかのすべての証券会社でもこの方式が適用されます。
別の証券会社では別の方式を選択することはできないということです。

NISA枠で購入している銘柄配当金が非課税になる

NISA枠で購入している高配当銘柄がある場合はこの方式を選択しましょう。
この方式以外の配当金受け取り方法ではNISA枠で購入していても課税されてしまいます。

登録配当金受領口座方式

続いて登録配当金受領口座方式です。
登録配当金受領口座方式はすべての保有銘柄の配当金をあらかじめ指定した口座に振り込む方式です。
配当金の受け取り口座を本人名義の普通預金または当座預金の銀行口座にしていると、
その口座に配当金が振り込まれる方式です。

注意点としては株式数比例配分方式と同じく複数の証券会社の口座を使用している場合、
1社で登録配当金受領口座方式を選択すると、ほかのすべての証券会社でもこの方式が適用されます。

またゆうちょ口座は指定できないため、こちらも注意が必要です。

NISA枠で購入している銘柄の配当金が課税対象になる

登録配当金受領口座方式を選択している場合、
NISA枠で購入している銘柄の配当金も課税対象になります。
NISA枠で個別株を購入している場合は株式数比例配分方式を選択した方が無難です。

単純取次ぎ方式

続いて単純取次ぎ方式です。
単純取次ぎ方式は銘柄ごとにあらかじめ指定した預金口座で配当を受け取る方式です。
例えばR社の配当金はα銀行の預金口座、T社の配当金はβ銀行の預金口座と別々に指定できる方式です。

注意点としては先述の「株式数比例配分方式」「登録配当金受領口座方式」との併用はできません。
また、単純取次ぎ方式を選択している場合に配当金の払い込み口座を設定していない銘柄は
後述する「配当金領収証方式」が適用されます。

NISA枠で購入している銘柄の配当金が課税対象になる

こちらもNISA枠で購入している銘柄の配当金も課税対象になります。
NISA枠で個別株を購入している場合は株式数比例配分方式を選択した方が無難です。

配当金領収証方式

最後に配当金領収証方式です。
配当金領収証方式は郵送されてきた配当金領収書をゆうちょ銀行などの窓口に持参して
配当金領収証と引き換えに配当金を受け取る方式です。

窓口で手続きをしないと配当金を受け取れませんが、
一番配当金を受け取っている実感を得られる方法かもしれません。

注意点としては先述の「株式数比例配分方式」「登録配当金受領口座方式」との併用はできません。

NISA枠で購入している銘柄の配当金が課税対象になる

こちらもNISA枠で購入している銘柄の配当金も課税対象になります。

まとめ

今回は配当金の受け取り方法について確認しました。

NISA枠を使用して高配当銘柄を購入している場合は「株式数比例配分方式」を選択しないと
配当金が課税対象となっていましますので、忘れずに「株式数比例配分方式」にしておきましょう。

また、証券会社によっては選択できない方式もあるので、そこも注意が必要です。
どうしても選択したい受け取り方法がある場合は
「証券会社 選択したい受け取り方法」で検索することで選択可能かを調べることができます。

私は株式数比例配分方式にしています。
NISA枠での配当金を非課税にして証券口座に入った配当金を再投資にまわすので、この方式一択です。

ご自身のスタイルに合わせて配当金の受け取り方法を選択しましょう。

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