企業によっては最低配当金や累進配当を配当方針として設定している場合があります。
今回は最低配当金と累進配当が投資対象としてどうなのかを確認していきます。
最低配当金
そのままズバリな名称なので説明する必要もないかと思いますが、
最低でもこれだけは配当金として支払います。というのが最低配当金です。
1株につき10円を最低配当金として設定している企業の場合、
たとえ利益が上がらずに減益や赤字になったとしても、1株につき10円は支払うということです。
絶対に配当金が支払われるのであれば無配リスクはないので投資対象になりそうですが、
現在の配当金が1株につきいくらかを確認する必要があります。
例えば1株につき10円の配当が最低配当金として設定されている場合、
現在の配当金が50円だとすると、
業績が悪くなった場合には配当金10円まで、40円分の減配リスクがあります。
減配リスクを回避するために最低配当金と現在の配当金が同じ企業を選定するのがいいでしょう。
その上で業績などを確認し、増配や値上がりの可能性を吟味して投資対象にするかを決めます。
基本的に最低配当金を採用する企業は業績が安定している企業だと思われますが、
最低配当金を採用しているからという一点のみでは判断せず、
業績などをきちんと精査してから投資を行いましょう。
累進配当
近年累進配当制度を採用する企業がすこしずつですが増えてきています。
累進配当とは「配当は維持または増額する」配当方針です。
つまりこの配当方針を採用している企業は減配、無配のリスクがほとんどありません。
高配当投資家にとってはこれ以上ない配当方針です。
累進配当を採用している銘柄はとりあえず投資候補としても問題ないと思います。
売り上げや利益などの業績を確認して利回りや配当性向に問題がなければ、
本格的に購入を検討してもいいでしょう。
自身が設定している買いの条件と合致しているか吟味する価値があります。
累進配当を採用しているかどうか確認する方法がいくつかあります。
投資候補になっている企業のホームページの株主・投資家情報やIR情報から確認してもいいですし、
TDNETという適時開示情報閲覧サービスがあるので、
「配当方針の変更」で検索を行って最近累進配当に変更した企業を探すのもいいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は配当方針の「最低配当金」「累進配当」に関して確認してみました。
それぞれをまとめると下記となります。
最低配当金
・最低限支払われる配当が決まっており、無配リスクがほとんどない
・最低配当金より現在の配当金が多い場合、減配リスクがある
累進配当
・配当金の減配、無配リスクがほとんどない
最低配当金や累進配当を採用している企業は高配当投資家にとってはうれしい存在です。
各サイトを駆使して最低配当金や累進配当を採用している企業を探してみてはどうでしょうか。
コメント