2024年11月6日時点での分析です。
記事閲覧時とは結論が異なる場合があります。
田辺工業が配当方針の変更を発表しました。
配当方針の内容と高配当株に該当するのかどうか、業績を含めて確認していきます。
11月6日時点では配当利回り4.13%
配当方針は「連結配当性向 35%~40%を目安とし、
安定的な配当と持続的な増配に努めることを基本方針」に変更されました。
変更によって配当性向が明確になり、
安定配当・持続的な増配に努めると具体的な方針に変更されました。
今後の配当の継続がある程度担保される内容となっています。
発表日の終値は1691円で配当が1株70円に増配されているので配当利回りは4.13%です。
また、優待制度によって100株以上で500円分のQUOカードがもらえます。
優待もあわせた利回りは100株だと4.43%まで上昇します。
配当がなくとも現時点では4%を超える高配当株となっています。
気になる点もあるが業績は堅調
業績の確認の前に田辺工業の事業内容は下記です。
・設備工事事業
┣産業プラント設備工事
┣設備保全工事
┣電気計装工事
┣メカトロニクス
┣送電工事
┗管工事
・表面処理事業
・鋳造用工業炉の製造販売など
工事事業を手広く行っている会社のようです。
また、表面処理事業はタイで行っており、海外事業も行っています。
売上は順調に増加、ROEは8~10%付近を推移
過去の業績を確認していきます。
業績確認に使用するサイトはIRBANKです。
※以降の画像はIRBANKのものです。
売り上げは毎年増加しており、ROEも8%付近を維持しています。
原価率が高いのでROAや営業利益率が低いですが、安定している点は評価できます。
自己資本比率50%付近で負債比率も低め
続いて財務状況を確認します。
自己資本比率は50%付近を維持しており、
負債比率も20%付近よりも増えないようにコントロールしているように見えます。
営業キャッシュフローの赤字があるが大きな問題はなさそう
続いてキャッシュフロー関係を見ていきます。
営業キャッシュフローで2024年に-47億円の赤字となっていますが、
この年は売上債権が111億増加している為に発生したものであり、
回収ができれば利益となるもののため、リスクがないわけではありませんが、
あまり心配する必要はなさそうです。
4期連続増配で過去に減配なし
最後に配当推移を確認します。
※増配により25/03は70円の予定
4期連続増配中で過去に減配したことはありません。
配当性向は30%未満で推移していましたが、
配当方針の変更により今後は35%~40%となるため、企業の成長に応じた増配が期待できます。
まとめ:高配当株であり今後の成長にも期待できそう
株価1691円の現在は配当利回り4%以上と文句なしの高配当株です。
また、業績も安定しており、合わせて発表された第二四半期決算短信でも成長を確認できます。
自社株買いに関しても配当方針の変更で「適切な局面で機動的に実施する」と触れられており、
具体性はありませんが、わざわざ記載したということは、今後の自社株買いも期待できそうです。
PER8.9倍、PBR0.78倍と同業他社と比較しても割安であるため、
投資先の候補として考えてもいいと思います。
個人的にも購入したい銘柄ですが、取引時間中の発表で+147円と急騰していることもありますので、
一旦は様子見してほかの銘柄と比較しながら検討していこうと思います。
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